我が町の図書館はさしあたっては閉鎖の予定は無いようでひと安心、と書いた翌日の昨日、臨時休館のお知らせを地域ニュースで知りました。
必要な資料は前々から少しずつ借りたりコピーしたり抜き書きしたりしてきて手元にずいぶんあるので、図書館が使えないことによって今すぐに何か困るわけではないのですが、行けないとなると気分がしぼみます。図書館という素敵な場所へのアクセスを突然絶たれてしまうと人間こんなにも元気が無くなってしまうものなのか。
引っ越しが多い人生なので、思えばこれまでいろんな町の図書館にお世話になってきました。
寒い町の図書館、
晴れの日の多い町の図書館、
お城の裏手の崖を徒歩で降りていって本を借りた図書館。
小川国夫を知ったのは静岡市の図書館。「熊が出ます」の貼り紙に戦慄したのは仙台の県立図書館。ミンキーモモの脚本家・首藤剛志さんの生原稿を木漏れ日の射し込む閲覧室でとっくり閲覧できたのは小田原の海の近くの図書館でした。
今どこもみんな臨時休館中なんでしょうか。
厚木の図書館で昔借りたこの本も、今こそまた図書館で借りて読み返したいと思ってたところだったのですが(買うには高いので)。
史上最悪のインフルエンザ-忘れられたパンデミック 新装版 付「パンデミック・インフルエンザ研究の進歩と新たな憂い」
- 作者:アルフレッド・W・クロスビー
- 発売日: 2009/01/08
- メディア: 単行本
この本がまた借りられるようになった頃には「パンデミック」がもう「過去の話題」になってくれていることを祈ります。
【追記】
しょんぼりした言葉でエントリを終えとくとなんだか辛気くさいので、最近図書館で借りて楽しく読めた本をリンクしときます。
中華料理は「炒める」だけでも八種類だか十種類だかのやり方がある、とかそんな話が『大使閣下の料理人』に書いてありましたっけが、この本を読むと中華料理の奥の深さ、無限よりも多いかのようなバリエーションの豊かさに圧倒されます。つららを揚げて飴がけにして食べるとか、蓮根のキンモクセイ風味蒸しとか、文字の描写だけで幸せになれる。各章に添えられているイラストも素敵。図書館で借りるだけじゃなく、いつかは買って手元に欲しい本です。(今月はOZZYの新譜買っちゃったので無理)