みんなでゆっくり浅間温泉にでも入ってきてほしい気持ちは山々だけれど、気持ちは気持ちでとどめておいて我が家の水風呂で一本一本クリーニングしました。
マゼンタの水バケツはファーバーカステル製の学童用文具。折り畳み可能。
プラチナ3776(金魚)だけは唯一古典ブルーブラックインクを使っているので特に念入りに、専用のスポイトを使って清掃。
一番の古株・パイロットのカスタム74は今年も故障知らず。大容量コンバーターCON-70で色彩雫《土筆》をがぶがぶ呑んで満充電。頼もしい。
同じくパイロットの《カクノ》は見た目がポップだから派手色のインクを入れてマーカー的な用途に使ってきたけれど(色彩雫の《竹林》《冬柿》)、マーカーを必要とする機会が私にあまり無いためペン先が乾いてしまって、いざ使いたいとき使えないという事態がけっこう度重なって嫌になって最近は仕舞い込みっぱなしでした。
考えてみれば、ペン先が乾きやすいカクノにこそ使い勝手の良い落ち着いた色を入れて、どしどし高頻度で使うべきではないか。そうすれば乾かないのでは? ということにようやく気づいて今日、念入りな水洗いののち色彩雫《紫式部》に入れ替えた次第。
しばらくほったらかしてしまってごめん。また使うから改めてよろしく。
(気にすんなってことよ)
と、言っているかのようなニッコリ笑顔のペン先に癒やされる。
軸が灰色じゃなかったらもっと可愛いのに(細字なら白だけど鉄ペンの細字は万年筆らしさに欠けるので惹かれない)、と思ってたら最近になってカクノのスケルトンが出たと知って内心穏やかでない。最初から出してほしいそういうのは。
『宝石の国』のフォスフォフィライトの色に似てるから、ということで買ったペリカーノJr.はペン先を軽く水洗いしてペリカンのカートリッジインク(ターコイズ)を装着。ペン先が太いから滅多なことではインク詰まりしない優れもの。使い続けているとキャップがひび割れてしまうのが残念ではあるけれど、可愛さですべて許されるのです。(そのへんもフォスに似ている)
清掃中の写真を撮りそびれたペリカンM640《ポーラーライト》にはセーラーの四季織《常盤松》。
この万年筆には長年「一番万年筆に優しい」と評判のペリカンのロイヤルブルーしか入れられずにいました。
今は「一番好きな色を入れたい」という自分の気持ちを尊重してこのインクで使っています。万年筆は嗜好品なんだから使ってて楽しいのが一番。
2017年も私を支えて受け止めてくれてありがとう。来年もガンガン使うからよろしく。
そして、酷使と言えば忘れちゃいけない。
毎日毎日毎日どこへ行くにも一緒のNikon S7000。暑い日も雪の日も文句一つ言わず付き合ってくれてありがとう。