羊の時刻

荻サカエの個人文芸部『羊の時刻』のブログです。毎月1日更新。メールアドレス hitsujinojikoku(アットマーク)gmail.com 当ブログの文章、画像等の無断転載・無断使用はご遠慮下さい。https://note.com/hitsujinojikoku マストドン始めました。https://mstdn.nijist.info/@hitsujinojikoku

CD屋さんで

Lionheartの新譜やなんかを試聴したりGraham Bonnetの近況について駄弁ったりしていたら「SlipknotNickelbackが最近舌戦を繰り広げているらしい」という話が出て笑ってしまった。「何を喧嘩することがあるの、似たようなもの同士じゃん」と言うと「Burrn!にもそう書いてあった」と。誰が聞いてもそう思うだろう。でもそういえば小川国夫の小説にちょうどぴったりくる台詞があったっけなと思い出した。

 

似た者同士だったからでしょうよ。明子さん、長くつき合ったって解らない人間ているもんですに。しかし、ロクにつき合いはなくたって、困るほど解っちまう人間もいるもんですに。そしての、わしはの、解っちまう人間に対して、カッとなるタチですの。遠くにいる人間の胸ぐらをとることはできないってことですかの。

 

(小川国夫『弱い神』講談社 p.116より抜粋)

受難のミント

 昨日ベランダに出たときうっかり鉢に足がさわってひっくり返してしまった。「蹴り倒した」と言うほどの勢いではなかったし、すぐに抱き起こして植え替えた(炎天下。暑かったと言うより熱かった)から大事には至っていないと思いたい。

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 浅すぎだったウォータースペースをやり直せたから結果的には怪我の功名か。

クマ自慢

 景気の悪い不健康なクマの話で一日を終えるのも何なので、我が家の可愛いクマの自慢も。

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 陶芸作家の増田光さんのクマ花器。壁掛けにもなる。個展『かいがいしいんだ、僕らは。』でリリースされた甲斐甲斐しいクマなので《甲斐くまひろ》と命名した。生けてあるのはベランダで育てているバジルとペチュニア『ナイトスカイ』とゼラニウム

 バジルは獲れて獲れて取れすぎて食べきれないからひとまず収穫して生けておいたら花が咲いた。白くて小さくて可愛い。このクマ花器には花屋さんで売ってる立派な切り花よりも、切り花としては流通しないような小さな花や草がより似合う気がする。