羊の時刻

日記代わりの雑記置き場。/自己紹介:荻サカエです。 カクヨムに小説を書いて置いてあります。 https://kakuyomu.jp/users/hitsujinojikoku メールアドレス hitsujinojikoku(アットマーク)gmail.com

スペアリブ初挑戦

 蒸し暑さで本格的にバテそうな予感があったのでお祭り二日目は見に行かず、去年撮った写真を眺めて満足することにした。なんにしろ雨が降らなくてよかった。

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 体調が万全であれば今日会いに行きたかったイケメン人形。昔はカラクリ仕掛けで動いていたんだとか。動いてるところがいつか見たい。松本市時計博物館なら修理できそう。

 

 こちらは蘭陵王。かっこいい。

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 お祭りを見に行かないで温存した体力で今日はスペアリブを仕込んだ。仕上がりは数時間後のお楽しみ。

電球ソーダ

 って何なんだろ、と思って帰ってから調べたら今けっこう流行ってるようで。そう広くない神社の境内の中だけでも出店が3軒もあった。色水を炭酸水で割って電球型の容器に入れて電灯もおまけにつけたもの、という理解であってるんだろうか。大きいのが600円、小さいのが500円。

(原価いくらだろ)と横目で見るだけ見て素通りしたけど、お姉さん二人連れがきらきら光る飲み物を大事そうに手で抱えて飲みながら信号待ちをしている姿はとても綺麗だった。原価とかそんな汚れた思考を反射的に巡らせてしまう人間には似合わない飲み物なんだろう。

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 そういえば樫木佑人『ハクメイとミコチ』にこんな感じの飲み物が出てたっけなあと思い出した。4巻に出てくる《球茶》。あれも実在のモデルが何かあるんだろうか。

 

 綺麗なソーダを手に信号待ちしているお姉さん達を見ていたら木山捷平がビニール袋の普及について書いた随筆を思い出した。以下抜粋。

 

私がぞっとしたのはそのこと自身よりも、味噌の包装が、白いビニールをつかってあることだった。私はソーセージなどにビニールを使ってあるのは大分前から知っていたが、味噌にまでこんなものを使っているとは夢にも思わなかった。

 酒のツマミモノだから、どうしても中を開かなければならなかった。私はその袋を手にしたが、中はずやずや、ぐにゃぐにゃ、そのへんな感覚が白い透明な袋を透して、私の腕から五体のすみずみまで伝わった。身ぶるいして、私は銀座を一丁目から八丁目まで真っ裸で走らされているような錯覚を覚えた。どうか酒屋さん、いくら汁がもらなくて利便であるとは言え、色が色だけに、味噌だけは茶色の竹の皮に包んでください、と頼みたくなったのである。

 もっとも数年前、私は町を歩いていて、中年の女のひとがビニールの袋に金魚を入れて歩いているのを見た時は、思わず眼をみはった。その美しさに真似がしてみたくなって、私も金魚を買うようになった。

(木山捷平『角帯兵児帯 わが半生記』講談社文芸文庫 p.85-86より抜粋)

  ビニール袋は今では竹の皮にほぼ完全に取って代わって日用品としての地位を揺るがぬものとしたけれど(そうは言っても人類はビニールの容器に入った味噌を見てあるものを連想してしまう癖を克服してはいないわけだけど)、電球ソーダは一時の流行り物として消えるのか、それともお祭りの夜店のスタンダード商品として末永く生き残るのか。その答えをも松本舞台の舞台人形はずっと見守っていくんだろうな。

今年も会えた松本舞台

 年に二回、お祭りの日にだけ会える《松本舞台》の舞台人形。

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 江戸後期の作とのこと。よくある言い回しになってしまうけど、ほんとに生きてるみたいな人形。角度によっても光の加減によっても表情が変わる。ほかの町の舞台人形も撮りたかったけど雨が土砂降りになってしまったので撤収。明日はどうにか晴れてほしい。

日記について思う日記。

(22日の日記。)

 ノートパソコンが熱くなりすぎて怖いから冷却ファンを買いたいと言う家人につきあって電器屋さんに行くも特に買いたい物は私には無くて(欲しい物はあるけど買ってまで欲しくはない。スキャナとか)さっさと電器屋さんを出てすぐ近くの書店でいろいろ立ち読み。岩波書店永井荷風『摘録 断腸亭日乗(上)』購入。落書きの絵が達者で驚いた。帰ってWikipedia見たら日本画を習ったこともあるとのこと。

 永井荷風、小説は何度か読もうとしては肌に合わず挫折してるのだけど日記は読んでて楽しい。ナボコフも小説はピンと来ないけど書簡集や講義本はすごく好き。でも木山捷平は日記やエッセイよりも断然小説のほうが面白い。日記のほうが面白い作家と日記はそんなでもない作家と、その違いについて時々考えてみるのだけどいつも答えらしいものが出る前に寝てしまう。

 スタニスワフ・レムはきっと書簡も面白いんじゃないかと想像する。ポーランドでは書簡集が出てるらしいのに日本では出てなくて残念だ。そういえば野呂邦暢の書簡集も面白かった。小説ばかりが文学じゃないんだよなあと思う。

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 今月初旬に買ったシャトルシェフは八面六臂の大活躍。画像は少し前に作ったおでん。真夏におでんが作れる喜び。出汁が沁みに沁みた黄金色の大根にこの真夏に出会える嬉しさ。箸で切ると出汁がぷしゅっと溢れる。そのほか手羽元と大根の煮物に肉じゃが、ハヤシ、それからもちろんカレーも、10分煮た後ほっといただけで感涙ものの仕上がりになった(カレーは水を箱の裏に書いてある規定量より一割少なくするといい感じ)。お手伝いさんがひとり来てくれたみたいに頼もしい。便利は正義だ。

 そういえば結局家人は冷却ファンは買わなかった。スノコを敷いて凌ぐとのこと。この暑さに骨董パソコンの息の根を止めてもらって後腐れ無く新パソを買うつもりなのかも。